チョコっと献血と、

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【レビュー】岩手県室根山で爽快パラグライダー体験

私のふるさとは岩手県の一関市。

 

人口は合併に次ぐ合併で12万人ほどに。
四方を山々に囲まれた内陸地。

今まではこれといって人様に大声で自慢できるような物は何も無く、何も無いことが逆に良い事なのかもと知ったふうな口を叩いてたんですよ。

今思うと生意気ですね。

 

それが今年の帰省を機に、ガラッと180度考えが変わったんです。

 

嘘です。

スミマセン言い過ぎました。

 

ちょっとだけ考えが変わりました。 

 

毎年お盆になると決まって一関に帰省。

 

奥さん子供達を連れて、世界遺産で賑わう平泉のわんこそばや中尊寺、猊鼻(げいび)渓の船下りや岩手サファリパークへと。渋々連れて行く羽目に。

 

『え~、凄ーい。

これだけ行けば充分だよ。』

 

は、拍手をくれるんですか?
ありがとう、ウルウル。

 

でもね、家族のモチベーションって凄いんですよ。

 

せっかくの連休だから何かしなければいけない症候群にかかると、どっか行きたいコールが続きますし。 

行ったら行ったで、次はドコ行くの?の連続…。

 

お父さんクタクタよ。

 

それが今回の帰省では実家から約一時間程になる室根山。

 

目的は、
なんとなんとのパラグライダー!

 

パラグライダーと言えば、

あのパラシュートを広げて大空を飛ぶパラグライダー。
そのまんまで何かゴメンなさい。
間違ってないから良いか。

 

父親が退職後にハマったパラグライダー。

 

30万円かけて一式揃えたパラグライダー。

 

母親を家に残して夢中になったパラグライダー。

 

着地失敗で足を骨折してもパラグライダー。

 

大腸がんで2㎝腫瘍を取ってパラグライダー。

 

懲りずに肩を脱臼してもパラグライダー。

 

パンにはバターよりパラグライダー、ああパラグライダー。

 

脳内パラグライダー一色で、老後はパラグライダーの為に生きていると言っても過言では無いくらいの父親が、「今度帰ってきたらパラグライダーで飛んでみないか?」だって。

 

目を輝かせて言うんですよ。
キラキラ女子か!

 

しかも顔が利いて格安で飛べるだとぉ?

 

 

山形県の月山でバンジージャンプ。
新婚旅行でフリーフォールを体験した絶叫マシン好きの私が大はしゃぎ。

 

イヤッホーイ!!
パラグライダーщ(´Д`щ)カモ-ン

 

自分が如何に無力で小さな存在か、抱えてる不安がどれ程の事なのか、飛ぶと人生観がちょっと変わるんですよ。

 

…嘘です。

 

人生観が180度ガラッと変わるんです。

 

 

怖さを知らないノリノリな小学生の子供達にも、良い思い出として残るだろうなぁ。
お盆休みの帰省に合わせて室根山頂からパラグライダーする事に。

 

一関市室根町にある室根山。
(標高895m)

 

去年は雨で中止。

 

リベンジイヤーの今年は見事に晴天。
しかし、やや風が弱い。

 

風速が3メートルでは弱いみたいで、一日中風を待って終わる事も珍しくないとか。

 

一通りの手続きを終えて、いざ山頂へ。

パラグライダー着地点から見る室根山

パラグライダー着地点から見る室根山

 

室根山頂 展望台より

室根山頂 展望台より

 

 

室根山頂からパラグライダー
室根山頂からパラグライダー
一番手の息子(左) 二番手の娘(右)

 

結果、この日飛べたのは子供達だけで私と奥さんは来年にお預け。

 

一番手の息子はスタンバイしてからすぐに飛べたんですが、二番手の娘はスタンバイしてから飛んだのが約5時間後でした。

 

5時間スタンバイしたまま…。

 

はいはい、わかってますよ。
待ち時間が長すぎるって言うんですよね。

 

風が弱くて場所を変えつつ…
休憩を取りつつ…
私と最初に飛んだ息子はアブとオニヤンマと戯れつつ…。

 

不思議なもので気が付いたら5時間経ってたという感覚でしたよ。
あっという間

 

 

この「風待ち」状態に耐えられず、ちょっとした風に誘われて飛び出してしまうと事故に繋がるみたいで。

 

現にこの日、一人が木にぶら下がった状態から助けられてた。

 

無傷でホッとしましたけどね。

 

数日前から予定を組んで、待ちに待った休日の山。
イヤッホーイ!
見晴らす大地を眼下に最後は駆け出すのみ。ここで行かなきゃ漢じゃねぇ。

 

わかる、わかるよー

 

空が私を待っているとかなんとか理由をつけて飛び出しそう。

 

「たけのこの里 食べきりサイズ8袋入り」気が付けば破けた袋だらけ。
次のために残すことが出来ない、まさにサクサク食感天国の誘惑と同じなんですよね~。

 

違うの?

 

そんな誘惑と格闘しながら、インストラクターの方と娘、スタッフの方々はひたすら風を待ち続けたんです。

 

 

、、、

 

 

風、

 

 

いや、今までと変わらない風。

しかし、ふわりとパラが浮いた。

 

何故?と思いながらも、その瞬間が来たことをインストラクターの方が体を反転させたことで理解する。

 

二人の体が宙に浮く。

 

 

飛んだ。

 

 

行け!

 

 

思わず叫んだ。

 

5時間も待ったんだ!
時間的にお父さんお母さんは飛べないから(チクショウ)その分飛んでこい!

 

 

風を掴んで二人はみるみる遠くなる。

 

遂に飛んだ。

 

 

後ろからは大喝采!

 

振り向くと展望台から今か今かと顔を覗かせていたギャラリーの面々。

 

スタッフの方々をはじめ、皆の顔が安堵の表情。

 

晴天の雲を突き抜けて時折見え隠れするパラグライダーは、果しない大海原を泳ぐマンタのように、ゆったりと優雅に舞っている。

 

ほどなく、傾き始めた太陽を背にして祖父(私の父親)と一緒に山頂に戻ってきた娘は「楽しかったw又飛びたいw」とハニカミながら車から降りてきた。

 

 

…父親が夢中になるのもわかるような気がした。

 

大自然の中、歳とはいえ自分でまだまだ動けるし、夫婦間の理解もある。

 

なにより年齢差の大きなコミュニティの中で理想の老後を満喫しているのをちょっとだけ羨ましくも思った。

 

 

違う、嘘だな…。

 

スッゲー羨ましい 。

と思った。 

 

私もこんな老後を迎えられるだろうか?

帰る道、ミラー越しに後部座席の後ろで子供と静かな寝息を立てている奥さんの顔を覗いてみる。

 

夫婦間の理解か……。 

 

 

と、まあこんな感じでふるさとパラグライダーを体験してきました。

飛んでないけどね(笑) 

 

 

私のふるさとは岩手県の一関市。

来年こそは風に恵まれますように。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

※この記事は、はてなブログ「#私のふるさと」に投稿したものです。

 

 

 

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